道路情報板工事を終えて
2015/7/1
管理部 福井秀和
梅雨入りしてから、湿度が高く蒸し暑い日が続く様になり体調を崩される方もいらっしゃるかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。昨年9月に国土交通省発注の道路情報表示板更新工事を受注し、担当させて頂きました。上司から現場代理人として任命された時は、こんな大変な工事を私が出来るのかと不安でしたが、6月末で無事故・無災害にて竣工を迎えることが出来ました。皆さんも車を運転していて、道路情報表示板を見たことがあるかと思いますが、ドライバーに対し渋滞や事故・工事予告情報などの様々な情報を提供している設備です。私は今まで表示される情報を何気なく見ているだけで、設置するまでにどれだけ大変かなど考えたことがありませんでした。既設設備の調査・機器製作・交通規制するための警察協議や関係各所への説明など、沢山のプロセスがあります。今回、国道1号潮見バイパスという愛知県と接続する主要幹線道路の工事をするにあたり、1日のうちで交通量が少ない夜間での全面通行止めを計画し、通行車両をどのように迂回させるかの検討や、道の駅「潮見坂」を閉鎖するため利用者への事前告知用チラシの作成など、やらなくてはいけない事が沢山ありました。実際の工事では、通行されるドライバーや現場周辺地域の方々への影響を考慮し、規制日数を出来るだけ少なくし、深夜0時から早朝5時までの5時間、規制の準備や解除の時間を除くと本線上での実質的な作業時間は3時間30分しかないため、解体や組立などの時間の掛かる作業は側道で行い、75tクレーンを使って一気に作業をするという工法を取る事により、通常4日程度かかる工事を2日で行うことが出来ました。迂回路周辺に住んでいらっしゃる方々、深夜時間帯に通行されるドライバーの方々のご協力や、計画から工事を実施するまで手伝って頂いた上司・同僚、無事故・無災害で作業して頂いた協力業者の方々には大変感謝しております。 道路を利用される皆様に様々な道路情報を安定して提供すると共に、設備を出来るだけ長く使用するため、必要に応じて実施する点検・修繕工事や、約15年毎に実施する更新工事を交通規制して行う必要があり、私たち工事業者は出来る限りご迷惑をお掛けしないよう工事の計画をし、作業を進めさせて頂いています。その際に、周辺に住んでいらっしゃる方々や通行されるドライバーの方々には、ご迷惑をお掛けすることがあるかと思いますが、ご理解とご協力をよろしくお願いします。私も、今回の工事を終えて道路情報表示板を設置するまでに、どれだけの労力を使い、多くの人達が携わっているかという事を知りました。道路情報表示板や標識など、普段から何気なく見ている物でもそこにあることの意味、それを設置・維持に携わる人達がいることを理解し、見て行きたいと思います。そして、公共工事に携わる者としてより安全で高品質の工事を提供し、地域の皆様のお役に立てるよう日々努力し、成長していきたいと思います。