折れない絆
2016/3/1
施工部 彦坂隆次
幾年ぶりかに、このブログ当番が回って来ました。サクッと書ければ良いのですが、文才がなく悩ませます・・・。今回、私は「折れない絆」について書かせていただきたいと思います。
私の父は、昭和2年生まれで88歳になります。3年半前の2012年夏、畑で農作業中に猛暑で体調を崩し、脳梗塞から認知症を患ってしまいました。右半身に多少の不自由が残ったものの食欲と体力はあり、なんとか自力でトイレを済ませる事が出来ています。しかし、病気になって大半の事は忘れてしまい、覚えていたのは妻である私の母と息子である兄の顔ぐらいでした。親が子供である私の事をわからなくなるという現実を認めるのは、とても辛い事です。しかし、その現実を受け入れなければ、父親と関わる事は出来ません。実家も近いので月に幾度か父の顔を見に行くのですが、その度に手を合わせて「来てくれてありがとう」と声を掛けてくれます。どんな時も家族の心配をし、限りない愛情を注いでくれた父親。老いて自分の体が侵されても「周囲に対する感謝の気持ち」と「優しさ」は変わらない気がします。もはや身体の自由も利かず、物忘れの激しい親なのに・・・。こっちの方が、愛おしく今までの感謝の気持ちが一杯で涙がこみ上げて来そうになります。もう二度と甘える事は出来ないのでしょう。
私たちは、人と人との関わりの中で生活し、学び、成長しようとしています。4月から17年ぶりに地元の自治会で班長と神社の氏子の役が重ねて廻って来ます。自治会行事や定例の班長会の参加で、地域の方々との交流を深め信頼関係を築き、この町を「安住の地」としていければと思っています。家族や仲間など周りの人達の助けがあり成り立っている事を忘れてはいけません。常に「おかげさま」の感謝の心を大切にしていきます。
弊社には、「自分づくり 11誓」という指針があります。自らの成長の為、ついては良い会社づくりの為の見方や考え方が盛り込まれています。そのひとつめに「1 挨拶は、相手の前まで行き、目を見て元気よく行おう」とあります。当たり前の事でしょうが、元気な挨拶には、勇気と努力と第一にエネルギーが必要になります。そしてお互いに「元気の源・バロメーター」となるでしょう。続いて2〜11までこの様な指針が掲げられております。常にこの「自分づくり11誓」を念頭に置いて、私たちの夢や希望を次世代へと繋いでいける様に精進して参ります。今後共、よろしく御願い致します。