大停電の夜に
2018/11/1
営業総務部 北村美栄
営業総務部の北村と申します。
とても厳しかった暑さもだんだん和らぎ、肌寒い季節になって参りました。
少し前の事になりますが、ここ浜松市を暴風域に巻き込みながら通過していった台風24号の影響で停電しました。
浜松市は他の地域に比べ、比較的災害に直面する事が少ない様に思います。今回の台風も事前にテレビ等で、「太平洋側の地域では非常に強い風が吹きますので注意してください」と繰り返し報道されていましたが、日頃このような報道があってもテレビで見るような悲惨な状況になることがあまりないので、「雨より風が強いみたいだけど外出を控えれば大丈夫」だと、簡単に考えていました。
ところが…とにかく凄い風でした。家の中に居ても危険を感じる程で遂には停電してしまいました。朝になり天気は回復していたのですが、至る所で停電したままなので信号機も止まっているし、色々なものが散乱していて大変な状況でした。夜になっても停電したまま、この真っ暗な家の中でどうしようかと悩みました。そんな時に私が日頃お世話になっている方達の事が思い浮かびました。その方達には「何でもチャレンジする。」「気分が暗くなりがちな時でも笑う。そうする事でその場が明るくなり、自分自身も助けられる。」など、日頃から沢山の事を教えていただいています。とても単純で当たり前の事なんですが、私には困難でも楽しむことに結びつけるとは、何をどうするとそうなるのかさっぱりわからず、今までの自分であればこの状況を「楽しむ」ことは無かったと思います。しかし、今回の停電では自然とその方達から教わった事を少し生かすことができました。人から見れば些細な事かもしれませんが、いつもなら「真っ暗だし何もできない」と思うであろう事も、辺りの静けさや暗さを生かせた様に感じ、いつもと違う考え方ができたかもしれないと嬉しく感じる夜になりました。
人から人へ色々な影響を与えることができるのはとても凄い事です。ただ言葉で伝えるのではなく、私は幸いにも色々な事を直接教えていただく事ができました。これからも色々な方との出逢いを大切にし、色々な事を学ばせていただきたいです。