「我未だ木鶏足り得ず」
2019/3/1
施工部副部長 皆川秀人
また、日頃から並々ならぬお引き立てを頂き厚くお礼申し上げます。
さて、タイトルにもある「我未だ木鶏足り得ず」という言葉ですが、2014年に浜松青年会議所を卒業する時に、その年の同じ委員会のメンバーから頂いた色紙に書いてあった言葉です。初めて聞く言葉だったので調べてみると、これは中国の古典に出てくる話で、闘鶏飼育の名人が闘鶏は木鶏の如くに動かざる鶏が最高であるとした故事から来ています。
意味としては、「木鶏」は木で作った鶏のこと。「本当に強い鶏というのは肩を怒らせたり奮い立ち威嚇したり虚勢を張ることは無く、まるで木鶏のように相手の動きに動かされたり惑わされることがなく、泰然と構えてじっとしているだけである。」と、言う事らしいです。
私は現場で急な変更や追加が発生するとなかなか上手く対応できず、自分の感情を表に出す様な行動を取ることが多かったので、この言葉を聞いた時は非常に深い感銘を受けました。
色紙を頂いた日からこの言葉を座右の銘とし、自己研鑽に努めようと心に誓いました。
私は現場責任者(職長)として現場に携わっていますが、[長]が付く者は、社長、部長、
課長、そして家に帰れば家長など、色々な立場の[長]がいます。
組織・人数の大小はそれぞれありますが、自分は先頭に立ち皆を引っ張っていかなければならない立場にあります。そして、常に周りの状況を冷静に把握し、不測の事態にも迅速に対応することも求められています。
[長]が乱れれば周りも浮き足立ち、何事に対しても先手を打つことが出来ず物事が上手くいかなくなってしまいます。[長]は、泰然自若としていなければならないのです。
そんな強い[長]を目指し努力をしてきたつもりです。
しかし、あれから5年、木鶏どころか未だに突発的な出来事に上手く対応できない自分がいます。例えるなら、ピヨピヨ鳴きながら逃げ回るヒヨコみたいなものです。
神様がいるならお聞きしたい、「私はいつ木鶏になれますか?」
その答えは簡単です。そう、まさしく自分の努力次第です。
今回のブログ作成をよい機会とし、もう一度自分自身を見つめ直し行動していこうと思います。こんなに素晴らしい言葉を贈ってくれたメンバーに感謝、どんな過酷な現場でもいつも前向きに助けてくれる社長、上司、仲間に感謝。そして、いつもわがままな自分を支えてくれる家族に感謝です。
皆様に助けて頂いてばかりの自分はまだまだ「我未だ木鶏足り得ず」です。
私を支え強くしてくれる皆様の気持ちに答えるためいつかなります。木鶏に!
最後に日ごとに暖かさを感じますが、春の訪れが皆様方のご成功の契機となりますようお祈り申し上げます。